褥瘡とは、寝たきりなどによって、体重で圧迫されている場所の血流が悪くなったり滞ることで、皮膚の一部が赤い色味をおびたり、ただれたり、傷ができてしまうことです。 一般的に「床ずれ」ともいわれています。
褥瘡 どのような状態?
褥瘡(じょくそう・床ずれ)の初期症状は、肌に赤み(「発赤(ほっせき)」)がみられます。 進行すると、内出血や水泡、びらんが見られます。 重症化すると皮膚が壊死し、皮下脂肪や筋肉や骨、腱などにまで傷が広がり、治りにくくなります。 また、そこから細菌が入ると、感染症を合併し死に至ることもあります。
床ずれとは何ですか?
床ずれって何かご存じですか?床ずれとは骨が出っ張っている部分の血流が 悪くなることによって起きる皮膚の変化です。 専門用語で褥瘡(じょくそう)といいます。 皮膚が赤くなる→皮膚がむけてしまう→傷が深くなるといったように進んでいきます。
褥瘡はどんな人がなりやすいのか?
次のような状態の人は、年齢に関係なく褥瘡(床ずれ)ができやすいので注意が必要です。 寝たきりあるいは1日のほとんどをベッドや布団、車いす上で過ごし、自分で姿勢を変えることが難しい人。 食事が十分に摂れない状態が続いている人(栄養不良の人)。 関節が固まり(拘縮<こうしゅく>)、こわばっている人。
床ずれの症状は?
床ずれの症状 床ずれの最初の症状は、皮膚に痛み、赤みやただれが起こり、水ぶくれや内出血が見られるようになります。 症状が重くなると、皮膚だけでなく皮下組織や筋肉・骨にまで達し、さらに傷口から血液中に入って高熱や意識障害を起こす敗血症になることもあります。 この傷が原因で、全身に感染が広がる可能性もあるのです。