乳がんの約9割は、乳管の上皮細胞から発生します。 それも、小葉の近く、小葉を出てすぐのあたりにできることが多いことがわかっています。 小葉で発生する乳がんは小葉がんとよばれ5%程度の頻度となっています。 部位でいうと、乳房の外側上部に乳腺組織が多いため、乳がんもその場所にできやすくなっています。
乳がんの発生部位は?
乳がんが発生しやすい場所としては、乳首を中心に乳房を4つに分けると、一番多いのは乳房の外側の上の方(全体の53%)、次いで内側の上(19%)、外側の下(14%)、内側の下(6%)、乳首付近(4%)の順です。 多くは乳管で発生する乳管がんで、乳腺小葉で発生する小葉がんが続きます。
乳癌が最も発生しやすい部位はどれか?
乳がんが最も多く発生するのは、外側上部、次いで内側上部、外側下部、内側下部、乳輪部の順となっています。
乳がん どんな症状が出る?
乳がんの主な症状は、乳房のしこりです。 ほかには、乳房にえくぼやただれができる、左右の乳房の形が非対照になる、乳頭から分泌物が出る、などがあります。
乳がんの構造は?
乳房の構造と乳がんの発生 乳汁は小葉で産生され、乳管という通路を通って乳頭まで運ばれます。 乳がんは、乳腺組織に発生し、そのうち95%は乳管に、5%は小葉に発生します。 乳管内に発生する乳がんを乳管癌といい、小葉内に発生する乳がんを小葉癌といいます。
乳がんのしこりはどこにできる?
しこりは乳腺のあるところであればどこにでも発生する可能性がありますが、乳房を外上、外下、内上、内下の4つに分けた場合、好発部位は外上と考えられます。 なお、乳腺の濃度が高い高濃度乳房の方はそうでない方に比べて乳がんにかかる確率が高いうえ、検査などで発見しにくいという特徴があります。
なぜ乳がんになったのか?
乳房にがん細胞が発生する直接の原因は、未だ解明されていません。 しかし、がん細胞が増殖していく過程には、女性ホルモンやある種のタンパク質が関わっていることが明らかになっています。 そこに年齢や遺伝子の異常、女性ホルモンの状態などが関わって、がんが進展していきます。