僧帽弁狭窄症では、弁の開口部が狭くなっているために、そこを通る血流量が減少します。 その結果、左心房内の血液量と血圧が増加し、左心房が拡大します。 拡大した左心房は、異常に速く不規則に拍動します( 心房細動 これらの病気は、しばしば心房を拡張させる病態によって引き起こされます。
僧帽弁狭窄の原因は?
僧帽弁狭窄症はほとんどの場合、A群連鎖球菌に感染した後に発症するリウマチ熱が原因で発生します。 最近では、高齢者において、動脈硬化による僧帽弁組織の変化が狭窄症の原因となることが分かってきました。
僧帽弁狭窄症 右心不全 なぜ?
左房圧の上昇により、肺静脈圧が上昇して二次性肺高血圧症※1を起こします。 肺高血圧症になると、右心室に負荷がかかるため右心不全(肝腫大、全身浮腫)を起こし、労作時の呼吸困難などが生じます。 また、三尖弁閉鎖不全症を合併しやすくなります。
心房細動から心不全 なぜ?
心房が有効に収縮しないため、心房から心室へ十分に血液が送れなくなったり、心房細動に伴う頻脈が続いていると心室のポンプ機能が低下したりすることによって、最終的に心不全に至ることもあります。
僧帽弁狭窄症 心不全 なぜ?
急性僧帽弁閉鎖不全症における心不全 急性の場合は、急に生じた逆流に対応できず、左心房や左心室で代償機構が働く間もなく(壁を拡張する間もなく)、急速に左心房の圧が高まって肺うっ血や肺水腫をきたし、左心室から大動脈へ送る血液の量が減って、急激な心不全を起こします。 ときにはショック状態となることもあります。