痛みは、病気やけがなどで損傷した組織を修復する間、体を動かさないように警告する役割を担っています。 体内には神経が張り巡らされており、末梢(まっしょう)神経にあるセンサー(侵害受容器(しんがいじゅようき))が刺激を感知すると、電気信号が脊髄(せきずい)を通って脳に伝わり「痛い」と感じます。
体中が痛いのはなぜ?
痛みを感じる一般的なしくみ 切り傷や火傷、打撲などにより身体が刺激を受けると、「身体が傷ついた」という情報が発生します。 その情報は電気信号に変換され、神経を伝って脳に届きます。 脳がその情報を認識して初めて、「痛い」と感じるのです。 通常は、痛みの原因となったケガが治ると、痛みも消えていきます。
体のあちこちが痛い 何科?
「全身の関節痛」という症状を訴える相談に対し、31%にあたる相談で「内科」が医師からおすすめされています。 次いで多いのが「心療内科」(9%)でした。 「全身の筋肉痛」という症状 では、内科 (27%)が最も多く、 次いで「心療内科 」(13%)が受診すべき診療科として挙げられています。
原因不明の全身の痛みは?
線維筋痛症とは? 原因不明の全身の疼痛に加え、しばしば不眠、うつ病などの精神症状、過敏性腸症候群・逆流性食道炎・過活動性膀胱などの自律神経系の症状を伴い、中高年の女性に多く発症します。 疼痛は、全身の手足の関節や筋肉、頚、背中、胸、腰部と広範囲に出現します。
身体の節々が痛い なぜ?
体がウイルスと戦うために分泌される「プロスタグランジン」という物質が、筋肉痛や関節痛を強めます。 風邪をひくと、免疫力を上げてウイルスを追い出そうと熱が上がります。 この熱が上がっていく過程において、悪寒を感じるようになります。 悪寒で寒さを感じることで体を震えさせ、体内の温度を上げます。