声帯麻痺は、自然回復するものと、回復しないものがあります。 全身麻酔後や、手術後の一過性の麻痺は、徐々に回復することがあります。 手術の際に神経が高度の障害を受けた場合には、回復することはありません。 声帯麻痺発症後半年から1年経っても回復しない場合には、もう回復しない可能性が高いです。
声帯麻痺 いつ治る?
声帯麻痺(反回神経麻痺)の治療・手術 神経の麻痺が自然に治ることがありますが、この自然治癒の可能性は発症から6か月以内とされており、それ以降の自然治癒による神経機能の回復は期待できません。 片側の声帯が動かない場合(片側声帯麻痺)では、発声練習、声帯へのコラーゲンや自家脂肪の注入などである程度の回復が期待できます。
声帯麻痺の予後は?
声帯にて神経障害から運動障害を認める場合を声帯麻痺と言います。 小児の声帯麻痺は成人と比較して、一般的に予後が良好で、特発性麻痺の場合には数年後に自然治癒する場合も認められます。
声帯麻痺の治し方は?
治療 麻痺が片側のみの場合は、手術を行い、麻痺した声帯を移動させてできるだけ普通の声を出すのに適した位置へもっていく方法があります。 この手術では、麻痺した声帯付近に調節可能なスペーサーを挿入したり、麻痺した声帯に物質を注入したりすることで、両方の声帯を近づけ、声を改善し、誤嚥を予防します。
声帯麻痺のリハビリ方法は?
リハビリは、麻痺してすぐ開始し、言語聴覚士さんと一緒に行います。 片側声帯麻痺では、吐く息を多くし、麻痺した声帯と正常な声帯をぶつかりやすくするようなリハビリを行います。 軽症例ではかなり良くなることもあります。 手術は、麻痺がおこってから6カ月以上待ってから,行います。