中高年の男性に多く、飲酒と喫煙との関わりが深いがんです。 一般的に、食道がんは、男性に多い傾向がみられます。 年齢別でみると、50歳代から増加し、70歳代で最多となります。 食道がんのリスクを高める要因は、日常の生活習慣の中に潜んでいます。
食道がん どんな痛み?
胸痛・背部痛 がんが食道の壁を貫いて外に出て、周りの肺や背骨、大動脈を圧迫するようになると、胸の奥や背中に痛みを感じるようになります。 これらの症状は、肺や心臓などの病気でもみられますが、肺や心臓の検査だけでなく、食道も検査してもらうよう医師に相談してください。
食道がん 何科を受診?
食道がんの治療では内視鏡治療、手術治療、化学療法、放射線療法と治療のバリエーションは多岐にわたっていますので、食道がんの進行度と患者さんの全身状態を考慮して消化器内科との合同カンファレンスのもと最も的確な治療を行います。
食道癌ってどんな症状が出ますか?
食道がんは、初期には自覚症状がないことがほとんどです。 早期発見の機会としては、検診や人間ドックの際の、内視鏡検査や上部消化管造影検査(バリウム食道透視検査)があります。 がんが進行するにつれて、飲食時の胸の違和感、飲食物がつかえる感じ、体重減少、胸や背中の痛み、咳、声のかすれなどの症状が出ます。
食道癌はどうしてなるの?
食道がんの主な要因は、喫煙と飲酒です。 特に日本人に多い扁平上皮がんは、喫煙と飲酒との強い関連があります。 飲酒により体内に生じるアセトアルデヒドは発がん性の物質であり、アセトアルデヒドの分解に関わる酵素の活性が生まれつき弱い人は、食道がんの発生する危険性が高まることが報告されています。