手術の侵襲度にもよりますが、術後の輸液投与の主目的は、術後の経口摂取不能に起因する不感蒸泄を補うことです。 十分な利尿が得られるように維持輸液を行い、脱水ならびに輸液過剰にならないように注意しながら、適切な量を投与しましょう(表1)。 17 февр. 2019 г.
術後 輸液 を何故するか?
消化器外科手術後は一時的に経口摂取ができなくなるため、水分・電解質・栄養素(エネルギー、ビタミン)などの補充を目的に輸液が行われます。 大事なことは症例ごとに1日どれだけの水分、電解質、栄養素が必要かを決めることで、それを持続的に投与するか間欠的に投与するかは通常大きな問題にはなりません。
術後 水分貯留 なぜ?
手術や感染症などの侵襲が生体に加わると、炎症により血管の透過性が亢進し、血管内から血管外(サードスペース)へ水分が漏れ出します。 その結果、全身の浮腫や胸水・腹水の貯留が起こります(図1-A)。
点滴 手術 なぜ?
手術中に吐いたりしないよう、患者は手術が始まる8時間前から何も食べられません。 3時間前からは飲むこともできません。 体の中の水分が不足し、手術中に血圧が下がるのを防ぐため、点滴で水分を補うのです。
なぜ輸液をするのか?
輸液の目的 輸液の目的には「水・電解質の補給」「栄養の補給」「血管の確保」「病態の治療」などがあります。 中でも最も重要なのは「水・電解質の補給」すなわち、体液を正常な状態に保つことです。