早期に体が完成してしまうために、一時的に身長が伸びた後、小柄のままで身長が止まってしまう。 幼い年齢で乳房・陰毛、月経などが出現するために、本人や周囲が戸惑う心理社会的問題が起きる。
思春期早発症の症状は?
日本人の平均と比較して、典型的には2-3年以上早い思春期徴候(男児なら精巣発育、陰毛発生、腋毛、ひげや声変わり、女児なら乳房発育、陰毛発生、月経)が2つ以上存在する、あるいは早期の思春期徴候が1つの場合でも、年齢不相応な身長の著しい伸び、あるいは骨成熟の明らかな進みなどがあることで診断します(表参照)。
思春期早期症 なぜ?
原因 思春期早発症の原因は性ホルモンが早期に分泌されることですが、ホルモンを分泌する組織により中枢性と末梢性の思春期早発症に分類されます。 中枢性とは性ホルモンの分泌をコントロールする脳の中の視床下部―下垂体系が早期から活性化する結果、精巣や卵巣が刺激されて性ホルモンが分泌される場合です。
早熟の原因は?
思春期が早く始まることを「思春期早発症」と言いますが、原因は様々です。 脳腫瘍などの頭の病気からくるもの、両親からの遺伝、栄養や睡眠時間や周辺環境といった生活リズムに起因するもの、内分泌撹乱物質と呼ばれる環境ホルモンが原因と考えられるものなど、多岐にわたります。
思春期早発症 治療 いつまで?
いつまで治療をするのですか。 特発性中枢性思春期早発症の治療の目的は、早期に二次性徴がくることの心理社会的問題の解決と成人身長の正常化にあります。 したがって、少なくとも通常の思春期の開始年齢までは治療を続けます。