いったん酸素を吸入し始めたら、癖になり止められなくなるのではないかという質問を良く受けます。酸素は癖にはなりません。ただし止めれば元の呼吸困難感や息切れが .
酸素吸入 しないとどうなる?
たとえば、血流の中の酸素が少ないと、脳では、脳の活動が低下し、注意力や記憶力が低下し、眠れなくなります。 心臓の機能にも影響があり、足がむくんだり、動くとゼーゼーしたり、胸がドキドキしたりします。 肺では血管がけいれんを起こし細くなり、肺動脈の圧が高くなり、その結果心臓に負担がかかります。
肺気腫は良くなりますか?
肺気腫になってしまった肺は正常に戻ることはありません。 しかし肺気腫の場合、病気の進行を抑える処置が必要です。 喫煙者は、病気の進行を抑えるために禁煙が必要です! 自覚症状を軽くする治療としては、吸入用気管支拡張薬とテオフィリン製剤等もあります。
なぜ酸素吸入が必要か?
酸素を吸入するのは、息苦しさを改善するためだけではありません。 呼吸機能の低下により血液中の酸素が不足するために高濃度の酸素を吸う必要があるのです。 血液中の酸素が不足したままの状態が長引くと、肺以外の臓器に負荷がかかり、高血圧や心不全、脳卒中、狭心症、急性心筋梗塞などの合併症を引き起こす危険があるのです。
酸素投与 いつまで?
術後はいつまで酸素投与が必要? 基本的には空気呼吸下でのSpOが術前値に戻れば酸素投与は必要ありませんが、呼吸抑制や上気道閉塞などの重篤な術後早期低酸素血症の危険性が高い術後3時間程度は酸素投与が必要です。