骨折端がほぼ近寄ってきていれば骨の治り具合は良好で、4~6週間たてば異常な可動性はなくなります。 このころバンドを外し、さらに2~3週間、三角巾で保護することが多くあります。 近年では変形癒合による肩の機能障害や見た目の問題から、手術療法も多くなってきました。
鎖骨骨折の固定期間は?
固定期間は乳幼児では2~3週間、小中学生では4~6週間程度で、低年齢児ほど短くてすみます。 しかし成人では骨折部の短縮や粉砕が強いと骨がつかない(偽関節)で痛みや不安定感を生じたり、たとえ骨がついても短縮し変形が残ったままだと痛みや運動制限などの機能障害を生じるおそれがあるため、手術療法を行った方がいい場合もあります。
鎖骨骨折 手術後 リハビリ いつから?
リハビリテーション 骨折早期は患部の転位を防ぐための鎖骨バンドによる安静固定が重要です。 患部の安定を認める3週経過あたりから、肩関節の後遺症予防のための運動療法を開始します。 術後紹介で来られた方のプログラムは基本的に手術病院の指示に準じることになります。
肩 脱臼 三角巾 いつまで?
三角巾の固定は2~3週間で十分です。 Ⅱ型(亜脱臼)は三角巾やテーピングによる固定を2~3週間行います。 その後、肩関節周囲の筋肉に負担をかけないようにして肩関節の動きをよくする練習を開始します。
鎖骨骨折 手術 全治何ヶ月?
近年では早期社会復帰を目指し手術を行うケースが増えています。 手術をしてもしなくても骨がつくまでには最低4~12週を要しますが、鎖骨骨折の治療期間中は全く腕を動かしてはいけないというわけでなく、無理のない範囲で日常動作など適度な動作は行うようにします。