具体的には、血管の収縮による血圧の上昇、血液の粘度の上昇、動脈硬化の進行、心臓への負担の増大などが挙げられます。 こういった状況が長く続けば、やがては狭心症や心筋梗塞といった命に関わる病気につながったり、手足の血管がつまり、腐ってしまうなどといった危険性もあります。
タバコ なぜ有害?
タバコの煙には有害物質が数百種類含まれており、そのうちの約70種類が発ガン物質です。 そのなかでも3大有害物質といわれるのが ➀ニコチン ➁タール ➂一酸化炭素 です。 ニコチンには、麻薬などと同様に依存性があります。 ニコチンは体の中から2~3時間で無くなっていきます。
なぜタバコを吸ってしまうのか?
実際に喫煙者に伺った調査結果によれば、リラックスのため、気分転換のため、ストレス解消など、様々な回答が示されています。 厚労省が実施した調査の結果に示されている、男性の年代別喫煙率を見ると、20歳代から50歳代まで55.3%~58.6%と殆ど差がありません。
タバコ どれだけ害?
たばこは、肺がんをはじめとして喉頭がん、口腔・咽頭がん、食道がん、胃がん、膀胱がん、腎盂・尿管がん、膵がんなど多くのがんや、虚血性心疾患、脳血管疾患、慢性閉塞性肺疾患、歯周疾患など多くの疾患、低出生体重児や流・早産など妊娠に関連した異常の危険因子である1)-7)。
タバコを吸うとどうなるのか?
タバコに含まれるニコチンと一酸化炭素の影響により、心臓や血管の障害を起こしやすくします。 ニコチンにより心拍数の増加、末梢血管の収縮、血圧の上昇がおこり血管が損傷されます。 そして、血圧の上昇、心臓や血管への負担の増加、血液中の粘調度の増加(血液がどろどろになります)を招き、心臓・血管障害が起こりやすくなります。