こたえ：熱帯の海上から水蒸気がのぼって雲ができ、大きく発達します。 台風とは、熱帯の海上で発生する「熱帯低気圧」のうち、北西太平洋（赤道より北で東経180°より西の区域）または南シナ海にあるもの。 その中でも、10分間平均の最大風速が秒速17.2m以上のものを指します1）。
台風はどのようにして発生するのか？
熱帯や亜熱帯の海は水温が高いため、熱帯低気圧が発達するエネルギー源となる水蒸気が次々と補給されます。 たくさんの雲ができ、熱帯低気圧の中心に吹き込む風もどんどん強くなり、やがて激しい「渦」に発達します。 そして最大風速が17m/s以上になったときに、台風と呼ばれるようになるのです。
台風はどこで発生してどう動くのか？
台風が発生する地域では太平洋高気圧のふちを回るように西または北西方向に進み、その後は北上していきます。 日本付近の上空では偏西風が吹いており、この流れに乗る事で台風は北東に進路を変え、速度を速めます。 高気圧の張り出しや偏西風の位置には季節により特徴があるため、台風の進路も季節により、取りやすい進路があります。
台風はどこで消滅するのか？
台風は上空に入った寒気、海水温度の低下、陸上との摩擦で消える。 台風が消滅するには、温帯低気圧に変わる場合と、熱帯低気圧に変わる場合の2通りあります。 台風が熱帯から温帯地方に進むと、上空に寒気が入って勢力を失い、寒気と暖気の境である前線を伴う温帯低気圧に変わります。
台風はいつ発生するのか？
発生・接近・上陸ともに、７月から10月にかけて最も多くなります。 台風は、春先は低緯度で発生し、西に進んでフィリピン方面に向かいますが、夏になると発生する緯度が高くなり、下図のように太平洋高気圧のまわりを回って日本に向かって北上する台風が多くなります。
