しかし、それでも胎盤が出てこない場合があります。 子宮の中に胎盤が残ったままだと、子宮が収縮しきれずに大量に出血したり、子宮の中に感染がおこって、ときには敗血症(はいけつしょう)(「敗血症」)になってしまい、子宮全体を摘出する手術を行なわなければいけない場合もあります。
胎盤欠損の影響は?
症状 胎盤遺残の主な症状は分娩後出血です。 分娩後出血は、時期によって産褥早期出血(分娩後24時間以内)と産褥晩期出血(分娩後24時間以降)に分類されていて、胎盤遺残はどちらの時期にも出血の原因となり得ます。
遺残胎盤の原因は?
遺残胎盤は、癒着等が原因で分娩後も子宮内に胎盤が排出されずに残ってしまう状態を指し、産科危機的出血となることがあります。 遺残胎盤で大量出血した場合には子宮収縮薬を使用し、双手圧迫、長ガーゼ充填等を行い、一次止血を試みます。
胎盤遺残のリスクは?
胎盤が子宮内に残ってしまった場合(「胎盤遺残」)、女性は大量出血や感染症のリスクが高まり、場合によっては死に至ることもある。 胎盤の用手剥離(訳注:器械を使わず、手で胎盤を出す方法)では、医師が腟から子宮内に手を入れて胎盤を娩出させる。 しかし、麻酔が必要であり、副作用があることも事実である。
低置胎盤 何週?
検査・診断 前置胎盤や低置胎盤の診断は妊娠20週以降に、経腟超音波によって行います。 低置胎盤の診断は、内子宮口とそれに最も近い胎盤の端との距離が2 cm以内の状態を目安とします。 ただし、妊娠後期に子宮が伸展するとこの距離は長くなるので、臨床診断は最も近い健診時の所見で行います。