喀痰吸引が必要な方とは 通常健康な人であれば、咳をすることで痰は体外に排出されます。 喀痰吸引が必要な方とは、呼吸器系疾患、筋疾患、神経変性疾患、脳機能障害などにより、嚥下や呼吸機能が正常に働かない方、痰の排泄が困難な方ということになります。
喀痰吸引の理由は?
①気道がしっかり開いているようにすること(とくに、喉を広げる) ②換気(空気の出入り)のための胸郭や横隔膜の動き(胸郭呼吸運動)がしっかりでき るようにすること(胸を広げる、動かす) ③痰などの分泌物が呼吸を阻害しないようにすること このようなかかわりの一つが、痰などの吸引です。
喀痰吸引をしないとどうなる?
ただし、長時間吸引しないことによって、分泌物が貯留して気道が閉塞したり、低酸素状態、換気量の低下、呼吸苦などを生じさせてはいけません。
痰 吸引 どんなとき?
吸引は、どのような時に行うのでしょう? まず、喀痰や唾液などの分泌物がたまったときに行 います。 具体的には、喀痰や唾液などの分泌物は、食 事や飲水などからの刺激や、感情が変化したときに多 くなります。 また先に説明したように、感染などが起 きたときにも多くなります。
喀痰吸引 どこから?
患者本人からの吸引の依頼を受ける、または患者の意思を確認してから痰吸引を行いましょう。 痰吸引を行う環境や患者の鼻腔周辺、口の周り、口腔内を観察してから吸引をするのが大切です。 口腔内や鼻腔内から吸引を行う場合、患者を仰向けにし、顎を少しあげるとチューブが入りやすくなります。