タンパク質は、人体組織の生成に欠かせない栄養素です。 皮膚や髪の毛、筋肉を作るだけではありません。 ホルモンや免疫物質といった、身体を調整する物質の材料にもなるのがタンパク質の働きです。 特に、成長期の子どもにとってタンパク質は、脳の発達に大きな影響を及ぼします。
タンパク質の体の中の働きは?
筋肉、内臓、皮膚、髪、骨、歯、腱や髄など、およそ体のどの部分をとってもタンパク質が存在します。 血液やリンパ液などの体液、体の機能を調節するホルモン、食べ物の消化・吸収をはじめ体内の化学反応に不可欠な酵素、光や味、匂いなどの刺激を受け取るレセプターなど、すべての生命現象はタンパク質が中心となります。
タンパク質の主な働きは?
タンパク質の主な働き皮膚・毛髪・爪をつくる骨・歯・筋肉をつくる内臓(肝臓・胃腸など)をつくる血管をつくる血液をつくる酵素をつくるホルモンをつくる抗体・インターフェロンをつくる
タンパク質の仕組みは?
「タンパク質」は、ヒトの体内のあらゆる場所に存在しています。 その構造は複雑ですが、基本はアミノ酸が多数つながった物質です。 タンパク質が分解されると、ペプチドやアミノ酸になって小腸で吸収されます。 ペプチドやアミノ酸は独自の機能も持っており、体の中で働いたり、食品の味の決め手になったりしています。
タンパク質を多く取るとどうなる?
タンパク質を必要以上に摂りすぎると、栄養として吸収されず、邪魔なものとして体外に排出されます。 消化の過程で肝臓や腎臓に負担をかけるため、内蔵疲労を起こす可能性があります。 食事で摂取したタンパク質は、体内でアミノ酸に分解されたり、合成されたりを繰り返します。