診断 新生児の時期に注意深く陰嚢を触れば精巣が触れるかどうかわかります。 精巣は6ヶ月までは自然下降が期待できますからそのまま様子を見てかまいません。 6ヶ月をこえても精巣を陰嚢内に触れない場合は治療を考える必要があります。
停留精巣の症状は?
停留精巣の症状は、陰嚢内に精巣を触れないこと以外特別な症状はありません。 停留精巣は、乳児検診で見つかることがほとんどです。 乳児検診の際、医師は触診で、陰嚢内の精巣の有無を診察します。 精巣は、正常でも容易に鼡径部に上がってしまうため、乳児が泣いたりして診察がしづらい場合は、注意が必要です。
停留精巣の確認方法は?
基本的には陰嚢、鼠径部(足の付け根あたり)を触って確認します。 触って分からない場合は、超音波検査やMRI検査で画像から確認することもあります。 生後半年くらいまでは自然に精巣が下に移動し、陰嚢の中まで到達することもあるので、期間を置いて、何度もお医者さんに診てもらう必要があります。
停留睾丸 いつまで?
出生時の男児において、精巣の下降が不完全で陰嚢内に触知しない状態を「停留精巣」といいます。 新生児期に5%前後にみられますが、1歳頃には1.5%前後の頻度になります。 生後6ヶ月までは自然下降が期待できると言われています。
停滞精巣の原因は?
停留精巣の発生原因は、ホルモンバランスの異常や精巣導帯(精巣を陰嚢内に固定している靭帯)の異常等が言われていますが確かな原因は現状では不明です。 正常な精子形成には通常の体温より1度ほど低い環境が必要といわれています。