瞳孔(どうこう)または瞳(ひとみ)は、眼の虹彩によって囲まれた孔である。 瞳孔は光量に応じて、その径を変化させる。 瞳孔径の変化は、網膜に投射する光量の調整に寄与する。
ひとみの役割は?
ひとみは瞳孔といわれます。 虹彩の中央にあるまるいあなで,光の入口です。 これはカメラでいえばシポリにあたるところで,光が強い(明るい)と小さく縮み,夜や暗いところでは大きくなって目の中に入る光の量を加減します。 また,それと同時に,近くを見るときは縮小して像をはっきりとさせます。
瞳孔 何がわかる?
瞳孔からは様々な所見が得られます。 意識障害の程度、その原因や障害されている部位を確かめるために、瞳孔の大きさと、瞳孔に光を当てた時に縮瞳するか(対光反射)を確認します。 縮瞳させる神経は動眼神経で、副交感神経の一つです。 一方、散瞳は交感神経によって支配されています。
瞳孔の基準は?
正常な瞳孔は,正円形で左右の径は同じ。 瞳孔径5mm 以上を散瞳,2mm 以下 を縮瞳と表現することが多い。
アニソコ なぜ?
(1)の原因には外傷性散瞳、緑内障発作、動眼神経麻痺(時に脳動脈瘤に伴う)、散瞳剤点眼の使用、瞳孔緊張症などがある。 (2)の原因にはホルネル症候群(ワレンベルグ症候群、肺尖部腫瘍、海綿静脈洞病変などにより起こる)、虹彩炎などがある。