長い期間、頭蓋内圧亢進が続くと、眼底検査(がんていけんさ)でうっ血乳頭(けつにゅうとう)がみられます。 また、物が二重に見える複視(ふくし)がおこることもありますし、検査を行なうと、眼球が外側のほうへは動かない外転神経(がいてんしんけい)まひがみられます。 原因に応じた治療が行なわれます。
頭蓋内圧亢進するとどうなる?
頭蓋内圧が亢進すると、灌流圧が低下し、脳血流が減少します(図3)。 さらに亢進し血圧よりも高くなった場合、血液は頭蓋内に入らなくなります。 頭蓋内圧亢進が進むと脳ヘルニアを起こし、危機的な状況に陥る場合があります。 頭蓋内圧亢進により脳組織が押し出された状態のこと。
慢性頭蓋内圧亢進の3徴候は?
慢性頭蓋内圧亢進時にみられる症状としては頭痛、嘔吐、うっ血乳頭があり、これらを慢性頭蓋内圧亢進の3徴候と呼ばれます。
頭蓋内圧亢進 何が起こる?
脳腫瘍は頭蓋骨の内側に生じるため、腫瘍が大きくなってくると頭蓋骨の内側の圧力が上昇します。 そのため、頭が痛い(頭痛)、吐く(嘔吐)、目がかすむ(視力障害)といった、腫瘍の種類に関係なく共通した症状があらわれます。 これは頭蓋内圧亢進症状と呼ばれます。
頭蓋内圧の亢進により起こるのはどれか?
頭蓋内圧が亢進すると脳血液循環障害が起こる。 この代償として末梢血管抵抗が増大することで全身の血圧が上昇する。 延髄の呼吸中枢が圧迫されることにより呼吸数は低下する。