吐血は、胃、十二指腸、食道からの出血が口から吐き出される現象です。 胃や十二指腸からの吐血は吐き気や嘔吐をともない、胃酸の成分で変色したこげ茶や黒ずんだ血液が出るのが特徴です。 食道からの吐血は、真っ赤な鮮血が多くみられます。
嘔吐 血が混じる なぜ?
ストレスで胃や腸が弱っていると、嘔吐したときに血が混じることがあります。 ストレスを強く感じると迷走神経が刺激され、胃酸の分泌が増え、胃壁を守るための粘膜の分泌は減ります。 そのため、胃酸によるダメージによって胃や腸に深い傷ができやすくなります。
吐血 どうなる?
吐血は、上部消化管と呼ばれる食道・胃・十二指腸から出血した場合に認められます。 出血してから吐血までの時間が短いと吐物は鮮血色です。 しかし、数十分から数時間が経過すると胃酸によって塩酸ヘマチンへ変化するために、出血した血液は黒色化していきます。
吐血ってどういう意味ですか?
吐血とは口から血を吐くこと、下血は肛門から血が出てくることです。 (喀血も口から血が出てきますが、肺など呼吸臓器からの出血であり、吐血とは別に考えます。) 吐血は基本的に上部消化管と呼ばれる食道・胃・十二指腸から出血した場合に起こります。 下血は消化管の、どの部位で出血しても起こりえます。
吐血 受診 何科?
吐血は、食道や胃・十二指腸からの出血によって起こることから、これらの部位の病気を示すサインと捉えることができます。 そのため、本当に吐血があったなら夜間休日を問わず、すぐに消化器内科または救急外来を受診することが勧められます。