胃がんの転移として、主に以下の3つのものがあります。 (1)血行性転移:がん細胞が血液に乗って、肺や肝臓に転移する。 (2)リンパ行性転移:リンパ管に入り、リンパ節に転移する。 (3)腹膜播種:胃の一番外側の膜(漿膜)を破り、お腹の中にがん細胞が散らばって広がる。
胃がんの転移部位は?
胃がんの場合多いのは腹膜、リンパ節、肝臓への転移であり、まれに肺や骨、脳、卵巣への転移もあります。
胃癌の再発部位は?
再発は、全身のどこにでも起こりえるわけですが、特に腹膜、リンパ節、肝臓、肺、脳、骨などに多く認めます。 胃癌が再発した場合、多発性に出てくる場合が多く、手術はできないことが多いので、抗がん剤による治療が第一選択になる場合がほとんどです。
胃癌の転移頻度は?
粘膜までの胃がんでは転移する可能性は非常に少なくほとんどありません。 胃がんの深達度別のリンパ節転移のある割合は、粘膜までの病変では2-3%以下、粘膜下層では10-15%、筋層では30%程度、それより深いと50%以上といわれています。 遠隔転移をきたす割合も胃がんの深達度が深くなるほど増えていきます。
胃がんの好発部位は?
もっとも胃がんのできやすいのは幽門部(幽門前庭部)で、胃の出口、十二指腸へとつながります。 胃がんは食生活と密接な関係があり、食塩の過剰摂取とも関係するといわれています。 ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)も深く関わっているとされます。