地上にふった雨水は、そのまま川や海に流されますが、家庭や工場などから出るよごれた水は、下水管を通って下水しょ理場に集められます。 よごれた水がそのまま川や海に流れると、川や海もよごれ、そこに住む生き物ばかりか、やがては人間の体にも悪いえいきょうが出てくるのです。
水が汚くなるとどうなるのか?
水が汚れると、海でプランクトンがふえて海が赤くなる「赤潮(あかしお)」が発生したり、海の中が酸素(さんそ)不足になって魚や貝がすめなくなってしまうんだ。
汚れた水はどこへ行くのか?
みなさんが使った水(おすい)は、地下にうめてある下水道管(げすいどうかん)をとおり、下水処理場《汚れた水をきれいにする施設》に運ばれます。 下水処理場できれいにした水は、川や湖や海にかえしています。 下水道管は、おすいが自然(しぜん)にながれるよう図1のようにかたむけてうめています。
汚水はどうなる?
きれいに処理された下水は、 河川や海などに放流されて自然の水循環に戻っていきます。 処理場に運ばれた下水は、まず、沈砂池と呼ばれる池に入り、 下水の中に含まれている大きなゴミや砂は、ここで取り除かれます。 大きなゴミや砂を取り除かれた下水は、最初沈殿池に入ります。
汚れた水が川に流れるとどうなる?
もし、みんなが汚い水を川に流したら、魚や虫や鳥が住めなくなってしまってしまいます。 きれいな川にすむ、あゆやヤマメといった魚はBODが1以下、汚れに強いと言われているコイでも、5以上は適さないと言われています。