誤嚥は、さまざまな病気が原因となって生じます。 飲み込みの反射(嚥下反射)が障害されていたり、飲み込む力が弱い、あるいは食道を通過できない、といった状態が、誤嚥を引き起こします。 神経や筋肉の病気の初期症状である場合もあります。 また、のどの腫瘍(咽頭癌や食道癌など)でも誤嚥を生じることがあります。
よくむせるのはなぜ?
むせることはよくあることですが、あまりひんぱんにむせる場合、喉頭や下咽頭の腫瘍や神経系の病気が隠れていることがあります。 また、誤って気道に入ったものをうまく外に押し出すことができず、気管のほうに入っていくと、肺炎の原因になることもあります。
誤嚥とは何でしょうか?
誤嚥(ごえん)とは、飲食物や唾液を飲み込んだときに気道(気管)に入ってしまうことです。 健康な人では、気道に物が入ると反射的にむせたり咳をしたりして誤嚥したものを 喀出 かくしゅつ (排出)しますが、その働きが弱まると、気道に入り込んでしまいます。
誤嚥した時はどうしたらいい?
前屈姿勢にして、背中を下から上へさすり、「咳をしてください」と声をかけながら咳を出しやすくしましょう。 治まらないようなら、背中を軽くトントンとたたきます。 決して、背中を強くたたいてはいけません。 食事を一旦休憩し、落ち着いてきたら大きく深呼吸して、むせなければ食事を再開します。
誤嚥は何科を受診?
まずは、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科、神経内科、消化器科、歯科、歯科口腔外科、などを受診することをおすすめします。