一度誤嚥性肺炎を起こすと、気道粘膜はなかなか完全には回復しません。 そして粘膜の感覚が鈍くなってしまい、誤嚥しても咳が起こりにくくなり、食物を有効に排泄できないためますます肺炎の危険が増大する、という悪循環が起こります。
誤嚥性肺炎 何が起こる?
誤嚥(ごえん:食べ物や唾液が気道に入ること)がきっかけになって、主に口の中の細菌が肺に入り込んで起こる肺炎で、他者から感染するのではありません。 誤嚥を起こしやすいのは、食事のときです。 なお、睡眠中などでも、唾液が肺に流れ込んで起きることもあります。
誤嚥性肺炎 寝たきり なぜ?
誤嚥性肺炎で寝たきりになるのはなぜ? 寝たきりになると、口の中を清潔に保つことが難しくなり、細菌が増殖します。 また、咳をして異物を外に出す力も弱まって嚥下機能は低下します。 肺炎の原因となる細菌は気管から肺へと進み、肺炎を引き起こします。
誤嚥性肺炎 誤嚥したものはどうなる?
一度誤嚥性肺炎を起こすと気道の粘膜が傷つき異物に対する反射機能が鈍くなり、誤嚥しても咳が起こりにくくなるため誤嚥したものを排出できなくなり、肺炎のリスクが高くなるという悪循環が起こる。
誤嚥性肺炎はどうしたら治りますか?
誤嚥性肺炎の基本的な治療は新たな誤嚥をしないように経口摂取を中止して、口腔内をきれいにすることです。 経口摂取を中止すれば、食物による新たな誤嚥を防ぐことは出来ますが、食事をしなくても分泌される唾液の誤嚥は完全には防げません。