下半身の手術、すなわち大腿、膝、足、膀胱、子宮、肛門等の手術に対して行います。 下半身がしびれて痛みは感じませんが意識は保たれます。 方法は、横向きあるいは座った状態で、腰から注射して脊髄を包んでいる袋の中に麻酔薬を入れます。 5〜10分位で下肢から腹部に向かってしびれが広がってきます。
下半身麻酔のやり方は?
脊髄を傷つけないために、腰の下の方に麻酔専用の細い針を刺して、少量の局所麻酔薬を入れます。 すると脊髄からでる神経の働きを一時的にブロックすることのより、下半身が麻酔されて、手術を行うことができます。 麻酔をするときは背骨の隙間が広がるように横向きで丸くなって寝てもらいます。 皮膚を消毒した後、腰に注射します。
腰椎麻酔 どこから?
脊椎麻酔(腰椎麻酔)(下図参照) 腰部から針を刺し、背骨の中の脳脊髄液の中へ麻酔薬を注射して、みぞおちあたりからお尻・足までしびれさせる方法です。 下腹部から足の手術に用いることができます。
全身麻酔 どこから?
全身麻酔は,酸素のマスクを顔にあてます。 点滴から麻酔薬を注射器で入れます。 入れ始めて数十秒で意識がなくなります。 そのあと,マスクで人工呼吸をし,さらに,人工呼吸を続けるためのビニール製の管を口から気管まで入れます。
脊髄麻酔の場所は?
この2つの違いは薬を注入する場所の違いで、脊椎麻酔は背骨の中を通っている脊髄のすぐ近く(くも膜下腔といいます)に薬を注射します。 一方、硬膜外麻酔は脊髄を覆っている硬膜の外側に麻酔薬や細いカテーテルを入れる方法です(図1)。