下腿というのは膝関節から足関節(足くびの関節)の間の脛(すね)と呼ばれる部位のことです。 骨としては内側にある太い脛骨(けいこつ)と外側にある細い腓骨(ひこつ)とがあります。 下腿での骨折は膝から足くびに至るまでいろいろな場所に発生しますが、骨幹部骨折とは中央部付近に生じた骨折のことです。
下肢の骨折の種類は?
下肢の骨折『大腿骨頚部骨折と大腿骨転子部骨折 ~高齢者の脚の付け根の骨折~』『大腿骨骨幹部骨折』『大腿骨遠位部骨折』『膝蓋骨骨折』『脛骨プラトー骨折』『下腿の骨幹部骨折』『足関節骨折(足首のくるぶしの骨折)』『踵骨骨折』
下肢骨折の特徴は?
症状 骨折部位に一致した強い痛みや腫れ、出血がみられます。 体重をかけることで痛みが増強するため、歩行が困難になることもあります。 骨がずれてしまい、下肢の変形が生じることもあります。
下腿骨折の原因は?
POINT 下腿骨骨折(脛骨骨折、腓骨骨折)とは 交通事故やスポーツ、転倒が原因で起こることが多いです。 骨折した部分は腫れや痛み、内出血がみられます。 レントゲン検査やCT検査などの画像検査によって骨折の部位や程度が調べられます。 骨折の程度によって治療法が決められます。
下腿骨骨折の合併症は?
下腿骨骨幹部骨折では、骨折に関連した合併症としてコンパートメント症候群を発症することがあります。 コンパートメント症候群を発症すると、 麻痺 まひ や腎機能障害、不整脈などにつながります。 そのため、コンパートメント症候群の発症にも留意しながら、必要に応じて皮膚切開や輸液、透析なども考慮します。