大腿骨近位部骨折とは、大腿骨の内、脚の付け根の部分の骨折の総称です(図1)。 (整形外科では、身体の部位(場所)を言う時に、頭に近い方を「近位」と呼びます。) 高齢者など骨が脆くなっている方(骨粗鬆症)に多い骨折です。
大腿骨近位部はどこ?
身体の中では足の付け根、股関節にあたる大腿骨近位部には、ボールの形をした大腿骨頭と少しくびれた大腿骨頸部と大きく張り出して筋肉の付着部となる大腿骨転子部があります。
大腿骨転子部骨折 どこ?
足の付け根部分の骨折で、橈骨遠位(手首)や上腕骨近位(肩)と同様に、高齢者が転倒した際に骨折しやすい場所です。 治療後に活動性が低下したり、寝たきりの原因になり易いためほとんどの人で手術が必要です。
大腿骨近位部骨折の種類は?
疾患情報 脚の骨(太ももの骨=大腿骨)が骨盤につながるところでおきる骨折を大腿骨近位部骨折といいます。 折れる部位によって大腿骨転子部骨折と頸部骨折に分けられます。
大腿骨近位部骨折の原因は?
原因と病態 骨粗鬆症により骨がもろい状態での転倒や、ひねっただけといった些細な動きでも骨折してしまいます。 大腿骨頚部骨折は骨の弱い方、特に高齢の女性に多く生じます。 また若い方でも転落などで起こることもあります。