血糖値が常に高い状態にあると、血液が濃くなり、脱水状態になるばかりでなく、糖尿病や心筋梗塞・肝硬変といった病気にかかりやすくなるというリスクが生じます。 特に糖尿病は一度かかると完治が難しく、さらに高血糖が長期にわたり持続することで、いくつもの合併症を引き起こします。
血糖値が高いと何が悪い?
食べすぎや運動不足などの不健康な生活習慣を続けていると、血糖値が高い状態が続いてしまいます。 血液中に糖が多いと、血管の壁が壊れやすくなったり、血管が詰まったりすることがあります。 つまり、血糖値が高いと、「糖尿病」をはじめ、網膜症や腎症、神経障害などさまざまな疾患や症状を引き起こす可能性が高くなります。
血糖値が上がるとどうなるのか?
血糖値が多少高い程度(200 mg/dL 前後)では、ほとんど症状は現れません。 もう少し高い場合(300〜400mg/dLぐらい)は、のどが渇いたり、尿の量が増えたり、倦怠感(疲れやすさ)を感じたりします。 また、皮膚に出来物ができやすくなったり、集中力がなくなる、おなかがすく、やせてくる、などもよく現れる症状です。
血糖値の危険値は?
空腹時血糖値が100mg/dL以上の場合、詳しい検査を受けるなど、何らかの対策を取ることが望ましいとされます。 空腹時血糖値が126mg/dL以上となると、糖尿病の診断基準に該当してしまいます。 126mg/dL未満でも、空腹時血糖値が110〜125mg/dLの人は「境界型」と呼ばれ、いわゆる糖尿病予備群の状態です。
血糖値の高値は?
空腹時の血糖値が126mg/dL以上、もしくは、ブドウ糖を飲んだ後、2時間後の血糖値が200mg/dLを超えた場合、糖尿病と診断されます。 この検査は、意図的に血糖値を上げる方法になるため、自覚症状からすでに高血糖状態が推測される場合には、使われません。