血圧は1日の間でも変動します。 通常、睡眠中は低く、朝になると起床前からゆっくり上昇し、昼間の活動量が多い時間帯には高くなります。 夕方になって活動量が減ると血圧も低下し、睡眠中はさらに低くなります。 また、運動や食事、感情の変化の影響で変動することもあります。
血圧変動大きいどうなる?
一方、高血圧の人では安静時の血圧が高いのはもちろんですが、様々な条件で血圧はより大きく変動し、回復にも時間がかかることが多くなります。 そして、この変動が大きい人ほど脳卒中や心筋梗塞等の発病リスクが高く、死亡率も高いことがわかってきました。
血圧の変動幅は?
血圧の変動幅は、通常10~30mmHgです。 しかし、血圧の高い人や高齢者ほど、血管の弾力性がなく、血圧の上昇が起こりやすい傾向にあるので、十分な注意が必要です。
血圧の日内変動は?
例えば、24時間血圧計で血圧を測定してみると、血圧は朝起きてから徐々に上昇し始め、活動する日中に高くなります。 そして、夜になるにつれて下降していき、睡眠中は更に下降します。 このような一日の変動パターンを日内変動といいます。 この日内変動は、自律神経の活動と深い関わりがあります。
なぜ血圧が変動するのか?
血圧は、食事や運動、ストレスや気温の変化などによって変動しますが、そこには自律神経の働きが大きくかかわっていると考えられています。 自律神経は日中の活動時に活発になる「交感神経」と、夜など安静時に活発になる「副交感神経」という2つの系統があり、24時間休まず働いています。