したがって、静脈の中の逆流防止弁が壊れて血液が逆流してしまうと、血液はどんどん足の下のほうに向かって流れて行ってしまい、特に膝から下の部分に溜まりやすくなってしまいます。
なぜ静脈は逆流するのか?
静脈血は胸郭内や右心房が陰圧になることで心臓に流れ込みます。 しかし、手足が運動をしている時は遠心力が働き、血液が逆流しやすくなります。
血液 どこから流れる?
心臓のポンプ機能によって体内を循環する血液は、全身の各器官や細胞のすみずみに新鮮な酸素や栄養素を運び、さらに不要となった炭酸ガスや老廃物を受け取って、からだの外に排出するために絶え間なく流れています。 体循環(大循環)は心臓→大動脈→動脈→毛細血管→静脈→大静脈→心臓の一連の流れです。
なぜ静脈に弁がついているのか?
静脈弁は、立っている時に血液が足の方に戻ってしまうのを防いでいます。 この弁が壊れると、血液が逆流してその下にある静脈に血液がたまってしまいます。 血液がたまった状態が毎日毎日、何年も続くと徐々に静脈の壁がひき延ばされて太くなります。
静脈瘤ってどんな病気?
静脈瘤とは、脚の表在静脈に起こる異常な拡張のことです。 静脈瘤は痛み、かゆみ、疲労感などの症状を引き起こします。 皮膚の診察で、静脈瘤を確認することができます。 手術や注入療法で静脈瘤を除去することができますが、しばしば新しい静脈瘤ができます。