カルシウム濃度の低下は、副甲状腺の問題や、食事、腎疾患、特定の薬剤などが原因で発生します。 低カルシウム血症が進行すると、強い痛みを伴う筋肉のけいれんがよくみられ、そのほかに錯乱、抑うつ、忘れっぽくなる、唇や指や足のチクチク感、筋肉のこわばりと疼きなどの症状が現れることもあります。
低カルシウム血症の初期症状は?
軽度の低カルシウム血症は無症状であるか,または筋痙攣を引き起こすことがある。 重度の低カルシウム血症(血清カルシウム7mg/dL未満[1.75mmol/L未満])は,反射亢進,テタニー(口唇,舌,手指,および足の錯感覚,手足および/または顔面の痙攣,筋肉痛),または全身痙攣を引き起こす場合がある。
低カルシウム血症の原因は?
低カルシウム血症の原因はさまざまありますが、代表的なものとしては腎臓でのカルシウムの再吸収を促す副甲状腺ホルモンの分泌の低下、腸管でのカルシウムの吸収を促すビタミンDの欠乏、カルシウムの排せつを抑制する腎臓の機能低下などが挙げられます。
カルシウム異常の症状は?
高カルシウム血症の初期症状としては、一般に便秘、吐き気、嘔吐、腹痛、食欲不振などがあります。 尿の量が極端に多くなることもあり、脱水と激しいのどの渇きが生じます。 極めて重度の高カルシウム血症は、しばしば錯乱、情動障害、せん妄、幻覚、昏睡を伴う脳の機能障害を引き起こします。
カルシウム代謝異常の症状は?
●症状 初期では、多尿による口の渇きがおこり、程度が強くなると吐(は)き気(け)、腹痛、食欲低下などの消化器症状、筋力低下、倦怠感(けんたいかん)さらに意識障害が現われます。 また、意識障害がなくても、不整脈(ふせいみゃく)や心停止(しんていし)で突然死することがあります。