血友病は出血を止めるための要素のうち、一つの「凝固因子」が生まれつき欠乏しているため血がうまく固まらず出血症状が出る病気です。 血友病Aの人は、「凝固因子」の中で、第VIII因子が低下しているか欠乏しています。 一方、血友病Bの人は第IX因子が低下しているか欠乏しています。
血友病 出血時間正常 なぜ?
血友病の検査と診断 先天性遺伝性でも後天性でも血友病では血小板の数や機能は正常なので、出血時間は正常です。 第VIII、IX因子ともに内因系凝固因子なので、プロトロンビン時間(PT)正常、活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)延長から疑われます。
血友病 関節内出血 なぜ?
関節の出血をくり返すと、関節内部の炎症は慢性化し、関節をなめらかにして動きやすくしている「滑膜」が増殖して血友病性関節症を引き起こし、より出血しやすい状態になります。
血友病の出血部位は?
1)血友病A患者の症状 出血部位は、頭蓋内、関節内、筋肉内など、からだの深部で出血が多く発生します。 年齢によって出血を起こしやすい部位があります。 乳幼児では、上記のほか、皮下出血、外傷による出血が多く発生する傾向にあります。
血友病の出血症状は?
血友病の出血症状は、体の外への出血(目に見える出血)よりも、体の内部での出血(目に見えない出血)が多く見られます。 出血症状が繰り返されると、慢性的な症状をきたすこともあります。 また、関節内出血や筋肉内出血などの急性の出血症状を繰り返すことによって、関節に慢性的な障害を引き起こすことがあります。