手術前の基本検査のひとつ 手術は体を傷つけるため、手術前に傷からの出血が止まるか否かの検査をしておく必要があります。 このために、出血時間は大切な検査として行われています。
出血時間 何がわかる?
出血時間は皮膚から出血した時、自然に止血するまでの時間を測る検査で、血小板数と血小板および毛細血管の機能を反映します。 一方、凝固時間は静脈血を採取し、その採血時から血液の流動性が消失する(血が固まる)までの時間を測定する検査で、内因系凝固因子の総合活性を反映します。
出血時間の原理は?
出血時間(bleeding time)は、これらの血小板が主体の一次止血機構の全体を把握出来るスクリーニング検査である。 原理的には血小板数が一定以下になると出血時間はそれに伴い延長する。 また、血小板数が正常にもかかわらず出血時間が延長すれば、血小板機能異常が疑われる。
出血時間 何秒?
出血時間 測定方法:ランセットまたはメスで皮膚を穿刺して、湧出する血液を30秒ごとに濾紙に吸い取り、血液がつかなくなるまでの時間を測定する(図1)。 最初の血液斑の大きさは直径10mmになれば十分である。 1mm以下となった時間を出血時間とする。
出血傾向の原因は?
病的な出血傾向の原因としては、血小板の形や働き・数に問題がある場合、凝固因子の数や働きに問題がある場合、血管の壁に問題がある場合、の3通りに分かれます。