PTの基準値は9.5〜12.0秒とされており、これを大きく超える場合には凝固因子の先天的な欠乏症や異常症、ビタミンKの不足や吸収障害、肝硬変をはじめとする肝障害などが疑われます。
プロトロンビン時間 低いとどうなる?
PTは、血液凝固因子と呼ばれる、血液を固める作用のあるたんぱく質に関連した検査値です。 血液凝固因子は、現在13種類見つかっていますが、そのほとんどは肝臓で作られます。 したがって、肝機能が低下すると、血液中の血液凝固因子が減少して、血液が固まるのに時間がかかるようになります。
プロトロンビン時間 何がわかる?
血液がきちんと固まるかを調べる検査 プロトロンビン時間 (PT) INR 0.9-1.1 血液の凝固異常を調べる検査です。 ワーファリン治療時に薬の量を調整するために測定します。 活性化部分 トロンボプラスチン時間 (APTT) 血液の凝固異常を調べる検査です。
PT時間延長の原因は?
原因として①ビタミン K 摂取量の著しい不足、②腸内細菌叢からの 内因性ビタミン K の供給低下、③胆汁や膵液の分泌障害による吸収能の低下などがある。
プロトロンビン時間 肝硬変 なぜ?
肝臓の機能検査としても重要 外因系の凝固因子は蛋白で、肝臓で合成されます。 そのため、肝硬変や肝臓がんなどで肝臓の蛋白合成能力が低下すると、プロトロンビン時間は長くなるので、肝機能検査のひとつとしても測定されています。