心不全患者において低栄養は予後を規定する因子であり、フレイルの原因にもなる。 心不全による腸管浮腫や食欲不振から低栄養状態となり、代謝の亢進や心臓のエネルギー消費の増加はさらに低栄養状態をまねく。 16 июл. 2021 г.
心不全 低栄養 なぜ?
心不全では,低拍出とうっ血によってほとんどの病態が説明できる。 低拍出によって生じる腸管虚血は,消化管粘膜の障害,蠕動運動の低下を引き起こし,ここに消化管うっ血による腸管浮腫が加わって栄養の吸収低下をもたらす。 また,腹部膨満感,食欲低下によって,経口摂取量が低下する。
心不全 栄養管理 なぜ?
心不全患者さんへの栄養管理はなぜ必要なのでしょうか。 栄養状態が低下すると、まず筋肉量が減少します。 骨格筋がやせ細るのはもちろん、心臓も筋肉のため心筋が減少し機能が低下していきます。 その後、アルブミンの低下や免疫機能の障害などを経て、心臓も含めた臓器の障害が生じます。
慢性心不全の食欲不振は?
進行した心不全では, がんと同じようにカヘキシーと呼ばれる全身の消耗 が起こり,筋肉・脂肪の減少,食欲不振,体重減少 がみられ低栄養状態となります 2)。
栄養不足になるとどうなる?
低栄養状態が長期にわたると、「フレイル」・「サルコペニア」・「ロコモティブシンドローム」と呼ばれる身体機能低下の引き金になることがあります。 健康な体を維持する機能やストレスに対する力が低下した、虚弱・脆弱な状態。 筋肉量減少・筋力低下により、体全体の機能が低下する状態。