心臓は微弱な電気信号により規則正しい脈拍を保っていますが、狭心症や心筋梗塞、心不全、虚血性心疾患などが原因で電気信号に異常が起こると頻脈などの不整脈が発生します。 心疾患以外にも、高血圧、糖尿病、甲状腺疾患などで起こるほか、疲労の蓄積やストレス、飲酒・喫煙、睡眠不足などが原因で起こることもあります。
心拍数が高いのは何が原因ですか?
例えば、運動や家事、あるいはストレスや興奮などで心拍数は増えます。 これは、心臓を一生懸命働かせて、身体が必要としている酸素を全身に送り届けようとするからです。 身体に酸素がたくさん必要になると、「カテコールアミン」という物質が心臓に働き心拍数を増加させ、安静にしていると元に戻ります。
心拍数が高いとどうなるの?
心拍数が速く、加えて高血圧状態にあると、不整脈や心筋梗塞などの心疾患のリスクが高まるとされています。 日本人の死因の上位は心疾患や肺炎、脳血管疾患と言われていますが、これらのうち特に心疾患と脳血管疾患は高血圧が大きなリスクとなるため、心拍数だけでなく血圧にも注意して、心疾患の予防に努めるようにしましょう。
脈拍が早いのはなぜか?
緊張や興奮 緊張したり、興奮すると、自律神経の一つで活動の神経といわれる交感神経が優位に働きます。 これによって、心臓を動かす信号がたくさん発信され、心臓がドキドキして脈拍が早くなります。 他にも、同じ理由から精神的なストレスを強くうけたり、激しい運動や入浴後などには脈拍が早くなります。
脈拍の危険値は?
運動や 緊張によっても脈は速くなりますが、それは頻脈とはいい ません。 急に1分間に140回以上にもなる場合は危険な状 態といえます。 脈が1分間に50以下と遅くなるタイプです。 1分間に40回 程度まで低下した場合は危険な状態といえます。