心臓に異常が生じると軽い動作でも息切れや呼吸困難が起きます。 症状が進むと安静時でも息切れを感じるようになります。 狭心症や心筋梗塞が進行している際、胸痛があまり起こらずに、動悸や息苦しさ、だるさなどを感じる場合もあります。 特にを強く感じる場合は不整脈のケースが多いです。
心臓が悪いとどんな症状が出るの?
胸や背部の痛みは、心臓や血管の病気では最も多い症状です。 なお、心疾患では胸や背中だけでなく、肩や腕、のど、首などの痛みや圧迫感を起こすこともあります。 虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)、心膜炎、大動脈解離、肺塞栓症、不整脈による心房細動など原因はさまざまですが、どれも深刻な状態になる可能性の高い疾患です。
心臓が弱るとどうなる?
心臓のポンプ機能が低下すると血液循環がうまくいかなくなり、心臓から送り出される血液量が減ります。 しかし、人間の体はなんとか正常の状態を保とうとして、心臓を大きくしたり、心拍数を多くしたり、あるいは手足の血管を収縮させたりして、血圧を維持しようと頑張ります(これを代償作用といいます)。
心臓が弱るってどういうこと?
心不全自体は疾患の名前ではなく、心筋梗塞・心筋症・弁膜症・不整脈などが原因となって、最終的に至る症候群が心不全であり、全身にさまざまな症状を起こします。 学会の定義では「心不全とは、心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める病気」と説明されています。
心臓が悪いとどこが痛くなる?
心筋梗塞などの虚血性心疾患では、胸に急な痛みや苦しさを感じることが多いのですが、肩・腕・歯・首に痛みが起こることもあります。 虚血性心疾患で起こるこうした心臓以外の痛みは「放散痛」と呼ばれます。 胸と肩、胸と首、胸と肩と歯など複数の場所に痛みが起こることもあります。