心臓は全身に血液を送り出すポンプの役目をしており、車のエンジンに相当する人の体で一番重要な臓器です。 心臓は右心房、左心房、右心室、左心室の4つの部屋にわかれ、それぞれの部屋と部屋は「弁」で隔てられています。 弁はポンプの動きに応じて開閉し、血液の逆流を防ぎます。
心臓の特徴は?
心臓はみなさんの胸のほぼ中央にあり、大きさはこぶし大の筋肉でできた臓器です。 心臓の筋肉(心筋)が収縮して心臓の内腔が小さくなったり、心筋が弛緩して内腔が大きくなったりすることによって血液を送り出されており、これによって心臓は生体ポンプとしての役割を担っています。
心臓はどのような仕組みで動いているのか?
心臓の筋肉は、ほかの場所の筋肉にくらべて特別じょうぶにできているのです。 心臓にしかないこの特別な筋肉は、規則正しい収縮(しゅうしゅく)運動により、強い力で血液をおし出しています。 この筋肉が動くおかげで、心臓も動いているというわけです。
心臓が縮んだり緩んだりする動きをなんという?
この動きを「拍動(はくどう)」といいます。 心臓の拍動にはどのような意味があるのでしょうか。 人の心臓の拍動を聴診器(ちょうしんき)で聞いてみると、一定のリズムで拍動しているのがわかります。 平常時は1分間におよそ70回。
心臓はどんな形?
心臓は、にぎりこぶしくらいの大きさで、左下(下図では向かって右下)が少し突き出たような、卵形に近い形をしています。 こちらのコラムでも話した通り、胸の中央に位置していますが、突き出た部分はやや左前方になります。 重さは成人で200~250gほどです。