胸膜炎は、肺の周りを覆っている「胸膜(きょうまく)」が炎症を起こし、肺の外側に水が溜まる病気です。 溜まった水が肺を圧迫することにより、胸の痛みや息苦しさ、発熱、咳などの症状が現れるのが特徴です。
胸膜炎 胸水 なぜ?
肺の表面をおおう胸膜に炎症が生じると、浸出液が肺内から胸膜を通り抜けて胸腔内へ移動し、胸水が生じます。 このために胸痛や呼吸困難などの症状が現れる疾患を胸膜炎といいます。
胸水 咳 なぜ?
胸水がたまっているときには息切れをきたしやすく、場合によっては体内酸素濃度が低下します。 このような症状がある場合は病院を受診して胸水がたまっていないか確認してもらいましょう。 胸水の治療中は大きく体を動かすと胸水が胸の中を流れるように移動して咳が出やすくなります。
胸膜炎はなぜなる?
肺結核、肺炎、肺がんなどをすでに発病しており、腫瘍や炎症が胸膜を刺激することで起こります。 肺疾患だけでなく、肝硬変や心不全、石綿(アスベスト)など、胸膜を刺激するものによって起こる場合もあります。
胸膜炎 痛み なぜ?
胸膜炎は肺炎や肺結核などの感染症で起きるものが主ですが、リウマチなどの膠原病、あるいは肺がんなど感染症以外の原因で起きることも少なくありません。 胸膜に炎症が起きると、胸膜に分布する神経を刺激して胸の痛みを感じることが多いです。