亜鉛が不足すると免疫機能が低下するため、ウイルスや細菌に感染しやすくなります。 また感染に対する抵抗力も弱くなり、重症化したり、症状が長引く、繰り返し風邪を引く等の症状が出やすくなります。
亜鉛が不足するとどんな症状が出る?
亜鉛が足りなくなると、さまざまな体調不良が起こります。 その症状には、味覚障害(味がわからない、本来の味と違う味に感じる)、食欲不振(食欲がない、食が細くなる)、皮膚炎(かぶれやすくなる、かぶれがいつまでも良くならない)、脱毛、貧血(顔色が悪くなる、電車に乗っていると気分が悪くなる)、口内炎等があります。
亜鉛不足になると体はどうなりますか?
日本臨床栄養学会が2018年に作成した亜鉛欠乏症の診療指針に示された臨床症状には「皮膚炎、口内炎、脱毛症、褥瘡(難治性)、食欲低下、発育障害(小児で体重増加不良、低身長)、性腺機能不全、易感染性、味覚障害、貧血、不妊症」が挙げられています。
亜鉛は何に効くのか?
亜鉛とは、牡蠣や肉類、魚など動物性食品に含まれるミネラルで、たんぱく質・核酸の代謝に関与し髪や肌の健康の維持に役立つ成分です。 また、味覚を正常に保つためにも必要で、皮膚や粘膜の健康維持を助ける効果があります。 ミネラルの中でも不足しがちな栄養素であるため、意識して摂取する必要があります。
亜鉛不足 どのくらいで治る?
亜鉛欠乏症と診断されたら、亜鉛の補充による治療を行います。 亜鉛の内服を開始すると、皮膚炎は1週間程度、低身長は1~3ヶ月程度で改善します。 症状が改善して、血清亜鉛値が基準範囲内になれば、5~6ヶ月で亜鉛の内服を一旦中止して経過をみていくことになります。