日本臨床栄養学会が2018年に作成した亜鉛欠乏症の診療指針に示された臨床症状には「皮膚炎、口内炎、脱毛症、褥瘡(難治性)、食欲低下、発育障害(小児で体重増加不良、低身長)、性腺機能不全、易感染性、味覚障害、貧血、不妊症」が挙げられています。 23 окт. 2021 г.
亜鉛が不足するとどんな症状が出るか?
亜鉛が足りなくなると、さまざまな体調不良が起こります。 その症状には、味覚障害(味がわからない、本来の味と違う味に感じる)、食欲不振(食欲がない、食が細くなる)、皮膚炎(かぶれやすくなる、かぶれがいつまでも良くならない)、脱毛、貧血(顔色が悪くなる、電車に乗っていると気分が悪くなる)、口内炎等があります。
亜鉛不足 どれくらいで治る?
亜鉛欠乏症と診断されたら、亜鉛の補充による治療を行います。 亜鉛の内服を開始すると、皮膚炎は1週間程度、低身長は1~3ヶ月程度で改善します。 症状が改善して、血清亜鉛値が基準範囲内になれば、5~6ヶ月で亜鉛の内服を一旦中止して経過をみていくことになります。
亜鉛不足 どんな人?
肝臓病(慢性肝炎、肝硬変等)、糖尿病、腎臓病、透析を受けている人は、尿や透析液から亜鉛の排泄が増加し、亜鉛不足が起きやすくなります。 関節リウマチ、パーキンソン病、痛風、糖尿病、不眠症、うつ病、てんかん等の治療に使われる薬の中に、亜鉛の排泄を増すものがあります。
亜鉛不足の食事は?
特に多いものとしては牡蠣、あわび、たらばがに、するめ、豚レバー、牛肉、卵、チーズ、高野豆腐、納豆、えんどう豆、切干大根、アーモンド、落花生などです。 偏食や極端なダイエットを避け、一汁三菜のような食事を摂ると、亜鉛は十分量摂取できます。