緑内障がどういう病気かを説明する前に、眼の中を循環する眼房水(がんぼうすい)について簡単に触れておきましょう。 虹彩(こうさい)の裏(後房)にある毛様体(もうようたい)から分泌され、虹彩の裏面と水晶体の表面を洗い、瞳孔から虹彩の前面(前房)に出て、虹彩の表面と角膜の裏面を洗う役割を果しています。
眼房水の産生場所は?
房水は毛様体で産生され、水晶体前面から瞳孔を通り角膜と虹彩の根部(隅角)にある櫛状靱帯(くしじょうじんたい)から流出します。
眼房水の流れは?
健康な目では、目の中を栄養する水(房水:ぼうすい)が毛様体から目の中へ一定の圧力で流れ込んできます。 そして、角膜・水晶体などの周囲の組織に栄養分を供給するのに使われて古くなった房水は、角膜と虹彩の根元にある、「隅角」という部分から目の外へ流れていきます。
眼房水の成分は?
組成 房水の組成は血漿に類似しており、塩化ナトリウムを0.7 %、タンパク質を0.02 %、グルコースを0.1 %含んでいる。 このタンパク質は血漿と同様の物が含有されている。
水晶体 何で出来ている?
水晶体は、その多くが水とたんぱく質からできていて、大きさは直径9mm、厚さ4mmぐらいの凸レンズのようなカタチをしており、ほとんど無色透明です。 そして、カメラと異なり、ヒトの目のレンズである水晶体はそのカタチが変化します。