音・繰り返しの嚥下音(複数回嚥下)は,舌による 送り込みの障害・咽頭収縮の減弱・喉頭挙上障害・ 食道入口部の弛緩不全などの所見となる。 長い嚥下 音は咽頭収縮減弱(嚥下圧不足)などに起因する食 塊の咽頭通過時間延長を反映していることが考えら れる。
嚥下機能って何?
嚥下(えんげ)とは、口の中で咀しゃくした食事を飲みこみやすい大きさに取りまとめ喉の奥へ飲みこみ、食道から胃へ送り込むことを嚥下といいます。
嚥下性無呼吸 なぜ?
咽頭、喉頭、食道入口部が関与する。 食塊が通過する時は、軟口蓋が閉鎖、舌骨と喉頭が挙上し食道入口部が開くと同時に喉頭蓋谷が下降し、声門閉鎖とともに嚥下性無呼吸が起こる。
誤嚥性肺炎とはどんな病気ですか?
誤嚥性肺炎は、口の中の細菌が唾液や食べ物と一緒に誤嚥され、気管支や肺に入ることで生じる肺炎です。 嚥下機能の低下した高齢者や、脳梗塞後遺症やパーキンソン病などの神経疾患(喉の神経や筋肉が正常に働かず嚥下障害を来たす)を抱えている患者や寝たきりの患者に多く発生します。
なぜ高齢者は誤嚥しやすいのか?
高齢者は飲み込む際の気管を閉じる機能が衰えているため、誤嚥を起こしやすく、誤嚥性肺炎にかかりやすいのです。 また、胃の逆流物を誤嚥すると、それに含まれる消化液や酸で気道粘膜が損傷してしまいます。