口にいれた食べ物を自然に“ごっくん”と食道へと送り込むことを、「嚥下」反射といい、この嚥下反射がうまくできなくなることで、食べ物が気管に入ってしまうことを「誤嚥」といいます。 加齢や疾患などで、飲み込む力が低下し、“嚥下障害”になると、“誤嚥”を日常的に繰り返してしまうといわれています。
嚥下障害 何故?
脳血管障害(脳梗塞・脳出血など)による麻痺や、神経・筋疾患、また加齢による筋力の低下などが主な原因です。
嚥下障害 加齢 なぜ?
加齢に伴って食べ物を飲み込む筋肉が衰退することで嚥下機能が低下するので、多くの高齢者が嚥下障害になってしまっています。 嚥下機能が低下すると食事が満足ができず、 栄養不足になって体重が減少したり、場合によっては肺炎にかかったり窒息する危険性 があります。
嚥下障害 とろみ なぜ?
水分にとろみをつける理由は、嚥下機能が低下した人にとって、液体は誤嚥しやすい性状をしているからです。 具体的には、液体に特有の「流れる(移動の)スピードが速い」、「まとまらずバラバラにひろがる」という性状がかなり嚥下しにくいものだからです。
唾液分泌低下 誤嚥 なぜ?
食べないで口を使わないと、唾液の分泌が減り、また鼻腔・咽頭からの分泌物も嚥下されにくいため、口腔や咽頭は食べているとき以上に汚染し細菌が繁殖しやすくなります。 夜間そのような分泌物を誤嚥したり、胃からの栄養物が逆流して誤嚥したりすると、肺炎を起こしやすくなります。