炎症は、異物や死んでしまった自分の細胞を排除して生体の恒常性を維持しようという反応と考えられます。 例えば細菌やウイルス(一種の異物です)が体の中に侵入しようとした時に、さまざまな細胞などの生体内成分がその排除に働いた結果が炎症性反応です。
炎症が起こるとどうなるか?
発赤、熱感、腫脹、疼痛、それに炎症のある部位が動かしづらくなります。 炎症が起きている部位は熱を持ち、腫れあがり、赤みがさし、痛みを感じ、動かしづらくなります。 炎症が軽い場合、 症状も狭い範囲で済み、特に手当をしなくても自然と治ります。
炎症なぜ腫れるのか?
組織に急性炎症が起こると毛細血管は拡張し局所の血流が増加する(発赤・熱感の原因)。 拡張した血管からは血液成分の滲出が起こり、組織に浮腫が起こる(腫脹の原因)。 浮腫が起こると組織圧の上昇で局所は圧迫され、放出された化学伝達物質が「痛み受容体」を刺激する(疼痛の原因)。
炎症 なぜ必要?
炎症反応は、生きていく上で必要なものであり、治癒や修復過程の最初の段階で、体が細菌や病原体、毒素を撃退し、損傷組織の修復を助けます。 もし、皆さんが足首を捻ったり、虫に噛まれたり、指を切ったことがあるならば、その怪我や感染症で痛みや発赤、腫れ、熱などの身近な感覚を直接体験したことがあるかもしれません。
炎症 どんな状態?
急性の炎症には5つの兆候または症状があります。 発赤、熱感、腫脹、疼痛、それに炎症のある部位が動かしづらくなります。 炎症が起きている部位は熱を持ち、腫れあがり、赤みがさし、痛みを感じ、動かしづらくなります。