炎症性腸疾患(えんしょうせいちょうしっかん) の意味
炎症性腸炎の原因は?
炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)とは 原因はまだ明らかになっていませんが、遺伝的素因・環境因子(食物や化学物質)、腸内細菌等により何らかの免疫異常が生じて発症することがわかっています。
炎症性腸疾患はどれか?
炎症性腸疾患とは、ヒトの免疫機構が異常をきたし、自分の免疫細胞が腸の細胞を攻撃してしまうことで腸に炎症を起こす病気で、患者さんは慢性的な下痢や血便、腹痛などの症状を伴います。 主に潰瘍性大腸炎とクローン病の2種類があり、両疾患とも比較的若い方に発症しやすく、日本の患者数は年々増加傾向にあります。
潰瘍性大腸炎 なんと読む?
潰瘍性⼤腸炎(かいようせいだいちょうえん)は、大腸の粘膜(ねんまく)に炎症が起こり、それによって粘血便(ねんけつべん)※1や下痢、腹痛などの症状があらわれる病気です。 大腸の中でも、出口に近い直腸(ちょくちょう)から奥に連続した部位の粘膜や粘膜下層※2に、「びらん」や「潰瘍」という、粘膜の傷やただれが生じます。
腸が炎症するとどうなる?
大腸に炎症が起きることによって、大腸の粘膜が傷つき、ただれたり、はがれたりすることで、腹痛や頻回の下痢、血便などの症状が生じる大腸の病気です。 病気の原因は、先に述べたように体の免疫機構の異常と考えられており、その他に、遺伝的な要因に腸内細菌や食生活など様々な環境因子が重なって生じていると考えられています。