脳内H1受容体におけるヒスタミンは、覚醒作用や興奮作用をもたらします。 抗ヒスタミン薬が血液に乗って脳内のH1受容体にたどり着いてしまうと覚醒や興奮作用が失われ、「眠気」となって症状が現れます。 眠気の作用を望んでいたわけではないので、「副作用」として考えられます。 7 сент. 2020 г.
薬 なぜ眠くなる?
なぜこうした副作用をあわせもつのかと言うと、ヒスタミンという物質は、鼻の粘膜でアレルギー症状を起こすだけではなく、「脳を覚醒させる」という作用ももっているからです。 そのため抗ヒスタミン薬が脳内に入ると、ヒスタミンが脳を覚醒させる作用まで抑えてしまうので、眠くなったり、ぼーっとしたりしてしまうのです。
抗ヒスタミン なぜ眠くなる?
ヒスタミンが中枢神経に存在するH1受容体に結合することで覚醒や興奮が保たれています。 H1受容体拮抗薬により、ヒスタミンのH1受容体への結合が阻害されると中枢神経系が抑制され、眠気・倦怠感などが起こります。 第一世代のH1受容体拮抗薬は脂溶性が高く血液脳関門を通過しやすいため、これらの副作用の頻度が高いです。
鎮痛剤 なぜ眠くなる?
解熱鎮痛薬に含まれていた催眠鎮静成分 催眠鎮静薬は脳に作用し、心と体の興奮や緊張を和らげる医薬品で、眠気の原因になることがあります。
薬の眠気 何時間後?
体内の薬の最高血中濃度になるときが、一番副作用が強まると仮定するのであれば、服用してから1時間後には眠気や倦怠感につながる「鈍脳」状態になります。 副作用の持続時間は、個人差があるため一概にはいえませんが、体内の薬の血中濃度が7時間ほどで半分になるため、その頃までが副作用の持続時間と考えても良いかもしれません。