硬膜外麻酔は効果や持続は脊椎麻酔に劣りますが、細いカテーテルを背中に入れたままにして何度でも麻酔を追加することができます。
硬膜外麻酔の重さは?
細い針で皮膚皮下浸潤麻酔を行い、その後硬膜外針(18G程度の太さ)を進めていきます。 皮膚、皮下、棘上靭帯、棘間靭帯、黄色靭帯を経て硬膜外腔に到達します。
硬膜外麻酔の投与量は?
硬膜外麻酔には、通常、成人に1回20mL(ロピバカイン塩酸塩水和物(無水物として)150mg)までを硬膜外腔に投与する。 なお、期待する痛覚遮断域、手術部位、年齢、身長、体重、全身状態等により適宜減量する。
術後の硬膜外麻酔は?
硬膜外麻酔は、手術の傷の痛みを効果的に止めることができるので、手術後も少量の局所麻酔薬を持続注入して、傷の痛みのコントロール(硬膜外鎮痛)に使用します。 胸やお腹の手術は手術後の傷の痛みが強いので、硬膜外鎮痛が大変効果的です。 痛みは、およそ3日程度で和らいでくるので、硬膜外鎮痛も手術後3日ほどで終了します。
硬膜外麻酔の持続時間は?
硬膜外麻酔の場合は、術後は通常麻酔薬を持続注入していますので、麻酔領域に感覚の鈍い感じがしたり、四肢に力が入りにくいことがあります。 持続注入を止めれば、2~3時間以内に麻酔効果は切れます。 神経ブロックは状況によりますが、概ね3時間~10時間くらい効果が持続します。