誤嚥(ごえん)とは、飲食物や唾液を飲み込んだときに気道(気管)に入ってしまうことです。 健康な人では、気道に物が入ると反射的にむせたり咳をしたりして誤嚥したものを 喀出 かくしゅつ (排出)しますが、その働きが弱まると、気道に入り込んでしまいます。
なぜ気管に入るのか?
誤嚥とは、本来食道や胃に入るはずのものが、誤って気管や肺に入ることをいいます。 ではなぜ気管や肺に入ってしまうのでしょうか? それは、食べ物と空気が途中まで同じところを通るため誤って入りやすいのです。
自分の唾でむせる なぜ?
むせるのは、蓋が閉まらなくて唾液が気管に入ってしまった時に起こります。 蓋が閉まるように動くセンサーが働きが悪くなっているって事なのです。 首の角度がセンサーの働きを鈍くするような角度(顎を突き出すような角度は危険)になっているのです。
寝てる時 よだれ 気管?
仰向けで寝ていると口腔内に唾液が貯まっていき、無意識に嚥下反射を起こし唾液を飲み込んでいます。 飲み込んだ唾液が食道ではなく、気管に流れ込むことでムセや咳き込みを起こします。 寝ている時は無意識のことが多いので唾液が気管に入り込んでもムセなどは起こらず、誤嚥してしまうことがあり、唾液誤嚥が起こります。
よだれ 肺に入る?
食べ物や唾液等が肺に入ると肺で炎症が起き、肺炎を引き起こしてしまいます。 誤嚥の原因は、のどの老化による飲み込む力の低下です。 のどの筋肉が弱ると、通常は閉じている気管のフタの動きが悪くなり、気管のフタが閉じそこなって食べ物や唾液等が気管に入りやすくなります。