また、水分の量も制限されています。 なぜですか? 心不全では体内の水分が滞ってからだのむくみとなってあらわれることがあります。 塩分の多い食事をとっていると、血液中の塩分濃度をちょうどよく保つために水分を多く摂取したりからだからの水分の排泄が制限されたりし、その結果、からだがむくんでしまいます。
心不全 水分塩分制限 なぜ?
日本人の平均的な食塩摂取量は一日12gといわれていますが、軽症の慢性心不全では一日7g程度に制限が必要です。 ナトリウムは、水を体にためる性質があり、食塩を多く摂取すると循環血液量が増加して心臓に負担がかかるからです。 塩分の多い漬け物や汁物は、食べる回数と量を減らしましょう。
心不全 水分貯留 なぜ?
心不全による胸水貯留のメカニズムとしては、①右心不全による静脈圧上昇のために胸水の吸収が低下する場合と、②左心不全による肺静脈圧上昇のために生じた肺うっ血が高度になって、リンパ管からの排出を越えてしまい、胸膜腔への胸水産生が増加する場合とがあります。
心不全 入浴制限 なぜ?
また、長時間の入浴や熱いお風呂にも注意が必要です。 入浴は血管が拡張して心臓が楽になる効果がありますが、長すぎたり熱すぎたりすると心臓に負担がかかります。 お湯の温度は40℃くらいに調節し、水位は胸までの高さで、半身浴するようにしましょう。 風呂場は、高齢者の心事故が起こりやすい場所のひとつです。
水分制限 なぜ?
体内の水分量が過剰に増加すると、血液量が増えることになり、結果として心臓に更に負担がかかってしまいます。 心不全患者さんの中には水分制限が必要な方がいますが、全ての人ではありません。 水分制限が必要な場合とは、腎機能が悪い場合、重症の心不全の場合、心不全の管理が難しい場合がほとんどです。