腎機能が低下すると尿量が減り、体内の水分量はそのまま体重の増減につながります。 水分をとり過ぎると、むくみ・体重増加・呼吸困難・血圧上昇などの症状が現れ、高血圧・心不全・肺水腫などの原因になります。 また、塩分は水分と切っても切れない関係があります。
心不全患者 水分制限 なぜ?
心不全が進行すると、全身に血液を循環させるはたらきが不十分となり、体内に過剰な水分が貯留し、むくみや肺うっ血による息苦しさが生じることがあります。 重症化するほど「体液貯留」しやすく、厳格な水分制限が必要な方もいます。 ただし、すべての心疾患患者さんに水分制限が必要なわけではありません。
透析している人はなぜ水分制限するのか?
透析が始まると「体に入る水分量」と「体から出される水分量」のバランスが崩れ、体内の水分は過剰になります。 そのため、飲水量を制限する必要があります。
腎臓病 飲水制限 なぜ?
尿を濃縮させて排泄する働きが低下した腎臓では、たくさん老廃物を排泄するのにたくさんの尿が必要になりますので、たくさん水分を摂る必要があります。 しかし、尿量が低下して摂った水分が排泄せずにからだにたまってしまうひとは水分の制限が必要になります。
腎不全の必要水分量は?
摂取水分量(直接口から摂取する水分)の目安としては、季節や気温、乾燥度などに応じて、1.5~3L程度で十分かと思います。 まれに、日常的に4~5Lもの水分を摂取されるという方もいらっしゃいますが、過剰な水分摂取は腎臓に負荷がかかるため、取りすぎもまた注意が必要です。